臼蓋形成不全とは、骨盤に存在する臼蓋と呼ばれる部分が不完全な形状を示す状態を指します。臼蓋は、大腿骨だいたいこつが骨盤にはまり込む部分ですが、この凹みが浅いのが形成不全で、大腿骨がきっちりはまり込むことができなくなります。
臼蓋形成不全では股関節の痛みや疲れ、さらには変形性股関節症の発症に至ることがあります。そのため、臼蓋形成不全を指摘された際には、適切な対応策をとることが重要であるといえます。
日本人では成人男性の0~2%、女性の2~7%が股関節形成不全といわれています。
■症状
臼蓋形成不全は、乳児期の定期健診をもとにして疑われることがあります。また、成人以降に、股が痛い、長時間立っていると股関節が痛む、だるいなどの症状がみられることもあります。
幼い頃に病気を指摘されなかった方であっても、妊娠や出産など、股関節に負担がかかる状況に面してから初めて病気の診断に至ることもあります。
■発症原因
臼蓋形成不全は、遺伝的な要因や胎児期の姿勢、出生後の生活習慣などを原因として生じる可能性があります。
また、胎児期に遡さかのぼると、骨盤位(逆子)であることや大きい赤ちゃんであることも発症に関連すると考えられています。そのほか、スリングやおくるみを用いて股を閉じるような姿勢が長時間続くことも臼蓋形成不全の発症因子であると考えられています。
■治療手段
何もしなくても痛みがある場合や痛くて眠れない場合は炎症が強い時期です。主に炎症を抑えることを目的に内服や注射をしたり、リハビリテーション・消炎処置・日常生活などでの姿勢や動作の指導、物理療法などを行います。炎症を早く抑えることで、動かさない期間を短くし、関節が硬くなってしまったり、筋力が低下したりするのを予防することが大切です。
当院、リハビリでは股・股関節以外の原因を取り除き、痛みを改善します。
又、炎症を抑えるため、低周波治療機器を併用して、治癒促進させます。
【干渉波低周波治療機器】
☆必要に応じて靴の指導やインソール作製を行います。
【靴外来】
【理学療法士によるインソール作製】